次に行うのが「データ作成」です。 これは剥がれたプリントの画像をスキャンし、それを基に行います。
ここで難しいのは、スキャンしたそのままの輪郭をトレースしてはいけない、ということです。
なぜなら、最初にメーカーがプリントを貼り付けた際に、生地が薄いのでどうしても歪んだ状態で貼り付けられているからです。 ですからデータを作成するにあたっては、その「歪み」を補正しながらトレースしたデータにせねばなりません。 この歪みの補正程度の模索にこれまでずいぶん研究を重ね、ようやく現在の精度にまで上げることが出来ています。
大変時間がかかり、根気のいる作業です。 では次回は、新しいプリントを貼り付けたところからご覧に入れましょう。
