こちらが折り目付けが終わったドレスです。
プリーツ幅が1センチより狭くなるとアイロンでは折り目が付けられないので、今回、下から3分の2くらいまでしか折り目付けが出来ませんでしたが、スソ部分がしっかり折り目が付いていると上の方は折り目が甘くても気が付かないものです。 上まで全部折り目を付けなくても、これなら十分着用に耐えられるとお分かりいただけるでしょう。
毎回、このプリーツの折り目付け直しは非常に苦労しますが、それもこの出来上がりを見るとむくわれた気になります。 これまで数え切れないほどのプリーツの折り目付け直しをしてきましたが、それが続けられるのも「やり甲斐」のお陰かもしれません。
ちなみに古代エジプトでは王の権威の象徴の一つとして、衣類にプリーツ加工を施していた、とのことですが、その時代には私のようにアイロンのような器具で一本一本付けていたそうです。 その担当の人も終わった時は深い感慨にふけっていたことでしょう。 そういう人が現代の「型に入れてプリーツを付ける」という方法を見たら、さぞやびっくりすることでしょうね(笑)。
では雑談はこれくらいにして、また次回、別のご依頼品をご紹介いたします。