翌日、乾いたところです。 ちなみにまだ染料で濡れている段階では真っ黒に見えますが、いざ乾いてみたらあまり色が付いていなかった、ということもあるので、翌日乾くまでは安心できません。
今回はこの通り、真っ黒に染まりました。
デザインの「点々メッシュ」は染まらずにグレーのままなのが、不思議ですね。でもそういうものなのです。全体をお見せしましょう。
元々あったひび割れたような脱色はすっかり無くなりました。 これならご依頼主も安心してお客様にお返しできるでしょう。
今回の記事の冒頭に、このような脱色が起こる原因についてご説明しましたが、実際、大量のクリーニング品を受け付ける工場などでは「短時間脱水」を1点だけ行うのは、かなり無理があります。 これ一点だけ残しておいて、後で小さい洗濯機で注意深く洗う、ということなら可能化も知れませんが、問題はこういった脱色が起こるケースの方が少ないので、流れ作業でたくさんの洗濯物を選別している担当の人が、確実に「脱色しそうなものを見分ける」ということが出来るのか?という事情もあります。 このようにクリーニングという作業は、実に多種多様な危険と隣り合わせの状況で行わねばならないものなのです。
ではまた次回。 別のご依頼品をご紹介いたします。