ウールのベストです。 背中のキュプラにシワが残ることがありますが、今回はキレイに仕上がりました。 キュプラは濃色のものだとテカリが出やすいのが難点です。ちなみにキュプラを使う利点は着用時に滑りやすく着やすいことが挙げられます。袖浦などにも同様の理由でキュプラが使用されていますね。
衣類の匂い除去– category –
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火事 軽傷なケース26
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火事 軽傷なケース25
ニットのトレーナーです。 作業においては胸のゴールドの発砲プリントが剥離しないか入念にテストしましたが、幸い大変強度の強いプリントだったので全く薬品の影響はありませんでした。 仕上げ作業は作業台から噴き出すスチームでシワを伸ばすだけなので、大変簡単にふんわり仕上げられます。 プリントの種類によってはゴールドが剥離し...
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火事 軽傷なケース24
綿とウールのハーフコートです。 このような起毛素材は火事のスス・汚れ除去作業で毛が寝ているので、アイロン成形処理で起毛を起こして仕上げます。 起毛が寝たり、テカリが出やすいので、アイロンや吹上スチームなど、いろいろな技術を動員して仕上げます。 仕上げ成形はこの道40年のキャリアが際立つトーア復元研究所 池森の技術の...
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火事 軽傷なケース23
綿とポリエステル混紡のハーフコートです。 ポリ混の衣類はアイロン仕上げ作業が比較的簡単に行えます。 火事によるスス・臭い除去作業において、仕上げ時にシワが目立つことがありますが、これは生地素材に左右されます。このご依頼品の素材の場合は、「ドライクリーニング」と全く遜色ない仕上がりに出来る点が非常にメリットであると言...
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火事 軽傷なケース22
お正月で更新が止まっておりましたが、今日から再開いたします。 こちらはウールと綿のハーフコート。 風合いが重要なこういったアイテムも弱い薬品なら問題ありません。 最後のアイロン仕上げでハーフコートのシルエットも復元し、火事のスス、臭い除去だけでなく、ドライクリーニングでは出来ない完全水溶性の汚れ除去も実現出来ていま...
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火事 軽傷なケース21
ストライプのウールの背広。 仕上げ作業で一番注意せねばならないのは、火事のスス・臭い除去作業が終わった後の衣類のシルエットを復元することです。 背広の肩パットや芯地など、作業上どうしてもシワだらけになってしまう部位を「袖馬」「肩馬」と呼ばれる器具で成形しながら作業することで、紳士服店で売られているような状態になるよ...
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火事 軽傷なケース20
ストライプのウールのマフラーです。 弱い薬品を使った場合でも幅が縮んでわずかに細くなることがありますが、今回は全く縮みは出ませんでした。 これはウールの種類や毛糸の太さ、編み方などいろいろな要因が影響するので、なかなか事前には判断できません。 火事のスス・臭い除去作業では、事前に判断するのが非常に難しい部類のご依頼...
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火事 軽傷なケース19
ウールとポリエステル混紡のスラックス。 火事のススの臭いも無くなって、アイロン掛けするとパリッとした仕上がりとなりました。 これでまた末永くご着用頂けるでしょう。 衣類というものは、必ずしもいつも新品がいい訳ではありません。 着続けてきたことで、身体になじんだお気に入りの一着というものは、ある意味新品以上の価値を持...
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火事 軽傷なケース18
では今回から、作業後の仕上げ最終工程のご依頼品をご説明していきます。 まずはこちら。 コートのフードに付いていたリアルファーです。 リアルファーのススの臭い除去工程は社外秘なのでお見せ出来ませんが、出来上がったところはこのように毛並みも変わらずにススの臭いはちゃんと取れています。 このような部分使いの毛皮が、毎年冬...
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火事 軽傷なケース17
昨日までの記事で、火事のスス・臭いが付いたものの、軽傷だったケースの除去作業の様子をご説明してきました。 今回は「弱い薬品」で作業しましたが、明日からはその出来上がりについて、1点1点細かくご説明いていきましょう。薬品を使い分けることの利点などもご説明したいと思います。強い薬品とは、何が強いの?というご質問もよく受け...