ウールとポリエステル混紡のスラックス。 火事のススの臭いも無くなって、アイロン掛けするとパリッとした仕上がりとなりました。 これでまた末永くご着用頂けるでしょう。 衣類というものは、必ずしもいつも新品がいい訳ではありません。 着続けてきたことで、身体になじんだお気に入りの一着というものは、ある意味新品以上の価値を持っています。 不運にも火災に遭った衣類も、トーア復元研究所の技術でまた着続けられるとしたら、これほど尊い仕事は無いと思いながら、私たちは日々従事しております。
同じ理由でお気に入りの服が破れたり、ほころびたりしたら、何年もリフォームすることで着続ける方もいらっしゃいます。 トーア復元研究所では長年洋服のリフォームにも携わって来たので、こういった方々の「お気に入りの一着」に込める思い入れを度々拝見してきましたから、余計そういった方のお考えが分かります。