モンクレールのジャンパーを直す
ハトメ金具の修理
今回は埼玉県のクリーニング屋さんからのご相談でした。 ちょうど娘と車で所沢から東京へ戻る高速道路を運転中に電話が鳴ったので、娘に取ってもらい、パーキングエリアで停めてからすぐに電話を掛け直したところ、「初めてお電話します、〇〇クリーニングと申します。 実は、クリーニング中にモンクレールのダウンジャケットのフードに付いていたヒモが取れてしまったんで、素人ながらパンツのゴム紐通しで紐を無事、フードの中に戻すことは出来たんですが、気付いたらフードの穴に付いていた金属が取れてしまったんです!?」とおっしゃるではないですか?!
これは何とも悲劇的な事故ですが、「このダウンジャケット、30万円もするものらしいので、どうしても直してもらいたいんです! 私のミスなので、修理代は私が払いますので、何とかお願いします!」と、大変緊迫したご事情が伺えました。 それにしても業務中の事故なのだから、修理代は会社持ちでも良さそうなものですが、大変愛社精神のある社員さんなのだろうと、深く感激した私でしたが、「いずれにしても、拝見しないことには直せるかどうか判断が付かないので、送ってもらえますか?」ということでご返送の流れになりました。
そうして送られてきたのがこちら。
ちょうどお電話があったときは私も埼玉県にいたので、ちょっとご縁を感じてしまいましたが(笑)、さっそく開けてみましょう。
これはカラフルでボリュームのあるモンクレールのダウンジャケットです。 では問題の金属が取れてしまった、という部分をご覧に入れましょう。
ハトメ金具が行方不明
問題部分を見てみると、確かにハトメの金具がこちらのように無くなっていました。 そしてその金具の所在が驚いたことに・・・
ハトメの金具はフードの中
なんと取れたハトメ金具はこちらのようにフードの中に入っていました。 ロゴ入りのハトメなので、無くなったら一大事ですから、偶然だったとしてもフードの中で発見されてほっとしました。
無くなったハトメの取り出しに成功
苦労して、ようやくフードの中に入っていたハトメを取り出しました。 その様子がこちらです。
外れたハトメを再固定する
本来、一旦取れてしまったハトメ金具は再利用できません。 ですが今回何とか苦労してようやく再固定できたのがこちらの画像です。