今回は千葉県のクリーニング屋さんからのご相談でした。 このご依頼主はもう10年以上前から、ときどきご相談にいらっしゃる方で、以前、クリーニング業界誌の「全ドラ」に掲載されたときに、わざわざトーア復元研究所まで訪ねていらっしゃって、いろいろと業界事情について語り合った仲でした(笑)。 ちなみにトーア復元研究所のご依頼主は、ほとんどメールか電話でのやり取りなので、直接会ったことがある方は、10数名程度しかいらっしゃいません。 「池森さん! ちょっと見て欲しいものがあるので、今から行っていいですか?!」と、けっこういつもこんな感じでお急ぎモードでお電話くださる方なので、「はい。 今日は夜7時まで店にいますよ」とお答えすると、「じゃあ、2~3時間後に行きます」とのことでお電話をお切りになりました。
で、しばらくしてからご来店になったのですが、まずはそのご依頼品をご覧ください。
ジャンパーの内ポケットなのですが、内ポケットがドットボタンで閉めるデザインになっていますが、そのドットボタンの根元が「カギ裂き」になってしまって、ドットボタンは無残にも取れてしまっているのです。
では不幸にも、このようになってしまった原因を次回の記事でご説明いたします。