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その「大問題」というのが、ファスナーの持ち手部分に刻印されている「ＴＡＴＲＡＳ」の文字です。
片側はまだ壊れずにファスナーの持ち手が残っていますので、確認したところ、持ち手に上の写真のように刻印がされているのですが、これはもちろん、普通はメーカーさんでないと手に入りません。 市販品では存在しないのです。 もともとこういったブランド名を刻印させるのは、ボタンやドットボタン、ファスナーやループエンドなど多岐にわたりますが、目的は「コピー品を作らせないため」です。 洋服本体は似たように作れたとしても、こういった付属品になされているブランドの刻印が無ければ一発で偽物であることがバレてしまうのです。
今回のご依頼主曰く、ブランド名が刻印されていない既製品のファスナーに交換するのでは、お客様が納得しない、と言うことで、大変困ったことになってしまいました。 では、続きはまた次回の記事で。
