では、白地のエリと袖口を取り外したところが、こちらです。 このように白地の部分だけになってくれれば、しみ抜きはやりたい放題です。
これを、色移りを取る薬品の中に浸け込みます。
色移りを取る薬品とは言っても、実に様々です。 一例を挙げれば酸素系漂白剤、塩素系漂白剤、ハイドロサルファイト、ジメチルホルムアミドなどが考えられますが、問題は「どの薬品なら取れるか」ということで、間違った薬品を使うと取れないだけでなく、余計シミを抜けにくくしたり、全体が黄ばんだり、生地が溶けたり・・・と様々なリスクがあります。 さらに、正しい薬品を使っても、その濃度や温度が間違っていると、取れないだけでなく生地をダメにする危険があります。 それほど「色移りのシミを取る」と一言で言っても、その方法の特定には技術が必要ということです。
こうしてシミを取った後、すすいで一晩干します。
では明日は出来上がったところをご覧に入れましょう。