これが剥がれた合皮部分です。特にエリ裏部分は着用時にスレることが多いためでしょうか、特に剥がれ方がひどいですね。 またお手紙にもあったようにポケットにも合皮のパイピングがなされていて、そこも同様に剥がれています。剥離の状態から見て、寿命とも思える状況です。 と言うのも、剥がれ方がムラなく全ての箇所が剥がれている場合...
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25 コートの合皮交換 剥がれた合成皮革を直す
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24 コートの合皮交換 剥がれた合成皮革を直す
今回は大坂のクリーニング屋さんからのご相談でした。 「洗ったらコートに付いていた合皮が剥がれてしまったんですが、直りますか?」というお電話の後、ご依頼品が到着しました。開けてみましょう。同封されていたお手紙によると、エリとポケットに合皮が使われていて、それが剥がれているようです。 では問題の合皮の剥離状態を次回の記...
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22 内ポケットの破れ直し ドットボタンを外したら・・・
今回は千葉県のクリーニング屋さんからのご相談でした。 このご依頼主はもう10年以上前から、ときどきご相談にいらっしゃる方で、以前、クリーニング業界誌の「全ドラ」に掲載されたときに、わざわざトーア復元研究所まで訪ねていらっしゃって、いろいろと業界事情について語り合った仲でした(笑)。 ちなみにトーア復元研究所のご依頼...
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21 剥がれた合成皮革
前回の要領で、全てのカシメを取り付けたのが、こちらです。近寄って細部を見てみましょう。合皮もカシメも新品になって、コート全体が新品になったように見えるから不思議です。 こういうのは「プリントの剥離」を直したときにも起こります。 このブログでも何度もご紹介していますから、是非過去記事をご覧ください。 今回のコートのよ...
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20 カシメ リベット
では空けた穴の下からと上から、カシメの金具を取り付けます。さらにその上から「カシメ打ち棒」を垂直に当てがって、上からトンカチで叩きつけることでカシメの上下の金具をはめ込んで生地に取り付けます。出来ました!あとはこのように6カ所全てにカシメを取り付ければ完成です。 では最終工程は次回の記事でご覧に入れましょう。
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19 合成皮革を直す
ではカシメの取り付け作業を始めます。 まずご依頼品の下に下敷きをセットし、「ハトメ抜き」で穴を空けます。ハトメ抜きを上から押し付けただけで、しっかり跡が付きますね。 一応、この位置で大丈夫か確認します。そしてトンカチを打ち付けて穴を空けます。このように裏まで貫通する「きれいな穴」が空きました。 次にこの穴に生地の上...
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18 合成皮革 カシメ リベット
これが「カシメ打ち棒」です。この上からトンカチでカシメを上から叩いて、取り付けるのです。このようにカシメ一つ付けるのに、4つの道具を用いる必要があります。 では実際の取付工程を次回からご紹介いたします。
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16 カシメ交換
では「カシメ」を打つ工程に入ります。 カシメを打つためには、いくつか道具が必要です。 まずはこの「下敷き」。カシメを打つときに、大変力を入れねばなりませんが、同時に下穴を空けるポンチの刃が折れたら大変なので、この上部な下敷きを下に敷くのです。 このようにします。では次の道具は次回の記事で。
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15 カシメ リベット
まずはトーア復元研究所の在庫の黒の合皮を使って、合皮部分を交換しました。 こちらです。合皮の内側に「五角形のミシン目が入っていて、いろいろと凝ったデザインですね。 でも、最も凝っているのは、この後の「カシメの金具を打つ」という部分です。 では今回のご依頼品のフィナーレとも言える「カシメ打ち」の工程を次回からご覧に入...
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14 合皮交換
では合皮の剥離状態を見てみましょう。合皮にループも付いた凝ったデザインです。 しかも困ったことに合皮の上から「カシメ」と呼ばれる金属も打ち付けてあります。 これは結構交換するのが手ごわいですが、何とかせねばなりません。 手ごわい、という理由は合皮を交換するためにカシメも新品で同じサイズ・形状のものを用意して取り付け...