これが剥がれた合皮部分です。
特にエリ裏部分は着用時にスレることが多いためでしょうか、特に剥がれ方がひどいですね。 またお手紙にもあったようにポケットにも合皮のパイピングがなされていて、そこも同様に剥がれています。
剥離の状態から見て、寿命とも思える状況です。 と言うのも、剥がれ方がムラなく全ての箇所が剥がれている場合、クリーニングが原因の可能性が高くなりますが、今回のように剥がれ方がひどい部分とそれほどでもない部分がある場合、着用時のスレや合皮自体の加水分解による寿命が最たる原因であり、クリーニングはそのきっかけになった、ということが多いのです。 ですがクレームということであれば直すよりありません。 では次回からこのコートの剥がれた合皮を直す工程をご覧に入れましょう。