前回の要領で、全てのカシメを取り付けたのが、こちらです。近寄って細部を見てみましょう。合皮もカシメも新品になって、コート全体が新品になったように見えるから不思議です。 こういうのは「プリントの剥離」を直したときにも起こります。 このブログでも何度もご紹介していますから、是非過去記事をご覧ください。 特に今回は合皮だ...
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21 剥がれた合成皮革
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20 カシメ リベット
では空けた穴の下からと上から、カシメの金具を取り付けます。さらにその上から「カシメ打ち棒」を垂直に当てがって、上からトンカチで叩きつけることでカシメの上下の金具をはめ込んで生地に取り付けます。出来ました!あとはこのように6カ所全てにカシメを取り付ければ完成です。 合皮だけの時と比べてカシメが付くと格段に高価な衣類に見...
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19 合成皮革を直す
ではカシメの取り付け作業を始めます。 まずご依頼品の下に下敷きをセットし、「ハトメ抜き」で穴を空けます。ハトメ抜きを上から押し付けただけで、しっかり跡が付きますね。 一応、この位置で大丈夫か確認します。 当然ですが、一旦穴を開けてしまったら、やり直しはききません。 いや、やり直そうと思ったら合皮交換からやり直しになり...
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18 合成皮革 カシメ リベット
これが「カシメ打ち棒」です。 このカシメ打ち棒も打ち付けるカシメにピッタリのサイズのものを用いる必要があります。 そして、この棒だけでもけっこうな費用がかかります。 それがカシメやハトメなどの器具を交換するときのハードルを高くしているとも言えます。 このカシメ打ち棒の上からトンカチでカシメを叩いて、取り付けるのです。...
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16 カシメ交換
では「カシメ」を打つ工程に入ります。 カシメを打つためには、いくつか道具が必要です。 まずはこの「下敷き」。カシメを打つときに、大変力を入れねばなりませんが、同時に下穴を空けるポンチの刃が折れたら大変なので、この上部な下敷きを下に敷くのです。 このようにします。 ちなみにこの下敷き。ゴム、というよりはプラスチックに近...
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15 カシメ リベット
今回、運よく在庫の合皮で大変似たテイストのものがあったため、そのトーア復元研究所の在庫の黒の合皮を使って、合皮部分を交換しましたから、合皮交換までは非常にスムーズに作業が完了しました。 その出来上がりがこちらです。合皮の内側に「五角形のミシン目が入っていて、いろいろと凝ったデザインですね。 でも、最も凝っているのは...
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14 合皮交換
では合皮の剥離状態を見てみましょう。合皮にループも付いた凝ったデザインです。 しかも困ったことに合皮の上から「カシメ」と呼ばれる金属も打ち付けてあります。 これは結構交換するのが手ごわいですが、何とかせねばなりません。 手ごわい、という理由は合皮を交換するためにカシメを取り外さねばなりませんが、外すには「壊す」しか...
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13 合皮交換とカシメ交換 剥がれた合成皮革を直す
【剥がれた合皮を直す】ご依頼主は埼玉県のクリーニング屋さん今回は埼玉県のクリーニング屋さんからのご相談でした。「洗ったらコートの合皮が剥がれてしまったんですが、直りますか?」というお電話の後、ご依頼品が到着しました。開けてみましょう。中には丁寧なお手紙も入っていました。 どうやらダッフルコートの前合わせに合皮が使わ...