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プリントが薄くなったフライトジャケットを直す
ご依頼品の送付と受け取り連絡
今回はクリーニング屋さんからのご相談でした。 「洗ったらフライトジャケットの肩に付いていたプリントが薄くなってしまったんですが、直りますか?」というお電話の後、ご依頼品が届きました。
開けてみましょう。
中には「エアーフォースのワッペンのお直し よろしくお願いします」とメモも入っていました。 早速ご依頼主へ到着のご連絡をし、状態を確認して修復スケジュールを立てます。
プリント剥離の状況把握
まずは状態の把握です。 その結果、剥がれたプリントは油性の染料が貼り付けられたもので、ドライクリーニングには弱いことが分かりました。
プリント修復後のリスク
プリントの復元においても、フライトジャケットの素材特性から同じように油性の染料を使用せざるを得ないことが分かりました。 そうすると、今後のクリーニングとの問題があります。 このフライトジャケットにはウール製のリブが縫い付けてありますが、それらはドライクリーニングせねばならず、プリントの染料が取れてしまうリスクが将来も残ってしまうのです。 これについてはお客様にご理解いただくよりありません。
プリント復元の完成。その連絡とご返送
完成したプリントは写真をご依頼主へお送りし、Okを頂いてからお支払い、ご返送となります。
より詳しい各工程の作業風景は、各リンク先をご覧ください。
今回は米軍フライトジャケットのプリントを復元するご依頼でしたが、トーア復元研究所では、それ以外にもモンクレールやヴァレンシアガ、ノースフェイス、ファーストダウンなどのプリント復元も相当数手掛けてきました。 これらでお困りのご依頼主は是非、お電話かメールでご相談ください。