今回は都内の足立区にお住いの個人のご依頼主からのご相談でした。 最初、ご相談は電話でありました。 「クリーニングに出したマフラーが、出来上がってきたら、フリンジがばらばらになってしまったんですが、直せますか?」というお電話でした。 これは珍しいです。 と言うのも、トーア復元研究所に掛かってくる電話は大抵、「クリーニングしたら・・・」という前置きなので、クリーニング屋さんからの電話だからです。「クリーニングに出したら・・・」というお客様からのお電話は珍しいのです。 そこで、なぜクリーニング屋さんではなく、出したお客さんが電話して来られたのかを聞いてみると、「ここで直せるかも知れないので、電話してくれ、とトーア復元研究所さんを紹介されたんです」とのこと。 ちなみに誰が修理代をお支払いになるのかを聞いてみたら、クリーニング屋さんとのことでした。 これは本当に珍しいです。 クリーニング屋さんがクリーニングに失敗して修理代も払う、と言っているのに、肝心の業者へのお客さんにさせる・・・というのはちょっとびっくりです。 私も過去にはクリーニング会社のクレーム担当でしたので、事故を起こしてしまって、修理代を支払う立場なのに、「修理業者への連絡はお客様がしてください」などともし言ったら、「なんで私が連絡しなくちゃいけないんだ! そっちがやるべきだろ!」と余計お客様を怒らせる結果になってしまうからです。 ちょっとそのクリーニング屋さんに真意をお聞きしてみたい気持ちはありましたが、まずはこの件をなんとかせねばなりません。 ご送付ください、とお伝えするとすぐにご依頼品が送られてきました。
開けてみましょう。
では次回の記事で、このマフラーのフリンジの状態をご覧に入れましょう。