目次
綿が片寄ったジャンパーを直す
ご依頼品の到着
今回は都内の個人のご依頼主からのご相談でした。 最初、ご依頼はメールで頂きました。
「ご担当様
初めてご連絡いたします、〇〇と申します。
先日、私のパートナーが亡くなり、その形見の一つとしてよく着ていた中綿のジャンパーを残しました。愛着があり一生でも着ていたいと考えております。ただ、中綿がどうやらとても偏っているようなので、可能であれば修繕していただきたくご連絡さしあげました。表裏、中綿すべてポリエステル100%です。
修繕にかかる費用や日数も、おおよそで構いませんので教えていただけるとたすかります。」
という大変心打たれる内容のメールでした。 ご主人様の想いはきっと雲の上の奥様にも伝わっていると思いますし、そのお手伝いが出来て、トーア復元研究所としても大変光栄に感じた次第でした。 差し当たりご送付いただければ詳細についてご説明できるとご返信したところ、早速ご依頼品が送られてきたのです。 実際のご依頼品の縫い方やデザインによっては修理不能なこともあるので、修理の可否はご依頼品の送付が絶対必要です。
中には丁寧なお手紙も同封されていました。
では、その責任重大なご依頼品をご覧に入れましょう。
届いたご依頼品のジャンパーの状態
届いたジャンパーを開けてみると、外から触ってみてワタの片寄りが見られました。 詳しくはこちら。
ワタの状態を確認する
ジャンパーをほどいて、中のワタの状態を見てみたところ、すでにワタがつぶれてしまっているのが分かりました。 詳しくはこちら。
交換用のワタ
今回、新しく詰め替えるワタは、何回洗っても潰れないものを使用しました。 写真付きの詳しい解説はこちら。
ワタ交換の完成
こちらがワタを全て交換し終わったジャンパーです。 ご依頼主のご希望に沿い、出来るだけワタを膨らませました。