こちらがフリンジを全て直したところです。ダンヒルのロゴがある面は比較的「毛糸の痩せ」がなかったのでキレイに見えますが、反対側はかなり状態が悪かったので、ご覧のようにあまりキレイとは言えません。 とくにこの下の毛糸はひどいですね。巻くために必要な量の毛糸が痩せてのこっていないために、こんな仕上がりとなってしまいまし...
衣類の匂い除去– category –
-
19 マフラーのフリンジを直す ほどけたフリンジ
-
18 マフラーのフリンジを直す ほどけたフリンジ
試しに、数本直してみました。これがその写真です。 下の5本程度を直したところです。ここまでやって分かったのですが、一見痩せていないように見える毛糸も、けっこうフワフワ感が無くなっていて、巻いていても販売当初のようにきれいなねじれが出来ないことが分かりました。 拡大してみたのが、こちら。ねじれ方がいびつですね。 これに...
-
17 マフラーのフリンジを直す ほどけたフリンジ
マフラーのほどけたフリンジの状態を見てみましょう。これは場所によってはかなりひどくほどけてしまっています。 特に毛糸が細くなってしまっている部分は直すのが困難で、その点ご説明したところ、ご依頼主にはご了承を頂きました。では次回から、このマフラーのフリンジを直す工程をご説明いたします。
-
16 マフラーのフリンジを直す ほどけたフリンジ
今回は都内の足立区にお住いの個人のご依頼主からのご相談でした。 最初、ご相談は電話でありました。 「クリーニングに出したマフラーが、出来上がってきたら、フリンジがばらばらになってしまったんですが、直せますか?」というお電話でした。 これは珍しいです。 と言うのも、トーア復元研究所に掛かってくる電話は大抵、「クリーニ...
-
15 エリを直す 色掛け
ではようやく出来上がった色掛けのセーターのエリをご覧ください。読者様には「あぁ、色掛けすると、こんなに色がつくんだぁ・・・」ぐらいの感想かも知れませんが、ここまで真っ黒にするには、相当の時間と根気を費やして、いわば「根性で黒くした」と言える状態なのです。 染めればもっと楽にこの状態に出来ましたが、今回はこれまでご説...
-
14 焼けたエリを直す
テストで染料の濃さや塗り重ねの度合いなどが既に分かっていますので、どんどん色掛け作業を進めていきましょう。とは言え、ニット製品は凸凹が多く、そのくぼんだ部分にも染料を乗せていかないと、全体に真っ黒に見えません。 一か所を何度も何度もハケでつつくように染料を乗せていくには大変時間がかかります。 それをこのセーターのエ...
-
13 セーター
一部やってみたのが、こちらです。くっきり黒くなりました。 これはこれで「ちょっと面白いデザイン」(笑)っぽくも見えますね。 これをご依頼主にお見せしたところ、「もっと色がのらないと思っていたので衝撃を受けてます! そのまま色かけお願いしたいです! よろしくお願い致しますm(_ _)m」と、大喜びのお返事を頂戴できました。 で...
-
12 色掛け 染め
黒かったエリが紺色になった、という場合、理想的なのは「染め直す」ことですが、あいにくこのセーターは身頃(胴体部分)はグレーの柄なので、そちらも一緒に染まってしまいます。 そこで、今回はエリの表側だけを「色掛け」という方法で黒くすることにします。 これは染料を筆にとって、手作業で染料をエリに塗っていく(色を掛けていく...
-
11 変色・焼けたエリ
実際の色は紺色で、お客様は「元は黒だった」とおっしゃっているそうです。 こちらをご覧ください。こうして見ると、表側が紺、裏側が黒に見えます。 ですから、「これは最初から、こういうデザインだったんじゃないのかな??といぶかしがった私でしたが、実はそうではなかったのです。 今後はこちらをご覧ください。このように、表側も...
-
10 色掛け 染め
問題の焼けて変色した、というセーターのエリを見てみましょう。たしかに、ちょっと白っぽく見えます。 近寄って細部を見てみましょう。この写真ですと、全体にエリがグレーに見えますが、蛍光灯の影響のようです。 太陽光に照らすと、実際の色に見えて、より原因がはっきりしてきました。 それについて、次回の記事で詳しくご説明いたし...