セーターの変色を染める
ご依頼主はクリーニング屋さん
今回はのクリーニング屋さんからのご相談でした。 最初のご連絡は新年1月6日のラインが始まりでした。
「お世話になります。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
↓のセーターなのですが、ヤケとは思いますが
襟の部分を黒く染めて頂く事は可能でしょうか?」
というトークの後、写真が送られてきましたが、どうもヤケとのことですが、写真では変色がよく分かりません。 そこで、
「綿ですか?焼けてると、キレイに色が乗らないと思います。」とお答えすると、綿+アクリルとのこと。 綿が入っていると焼けてしまった場合は厳しいです。 その旨お伝えすると、
「エリは糸で縫い付けてあるだけと思いますが、今日から自宅療養で商品見れないんです…他の人に見てもらいますが、わかるかどうか…
やっぱり綿のヤケって色乗らないんですね」
と、しれっと「自宅療養」とおっしゃっていますが、もしやコロナで自宅療養なのでは??? ・・・・と、思ったのですが、その後連絡が無く、すっかり忘れていたころ、別の担当の方(どうやら部下のようです)からいきなり連絡があり、「今から送る」とのことで、こちらが届いたのです。
開けてみましょう。
中には丁寧なお手紙も入っていました。 では問題の焼けて変色した状態をご覧に入れましょう。
変色のエリの状態を見る
こちらがセーターの変色しているというエリです。確かに白っぽくなっていますね。
変色の度合いを確認する
当初、襟の変色が腑に落ちなかった私でしたが、こちらを見て、ようやくその変色度合いに納得しました。
色掛けのテスト
一部色掛けしてみて、色の調合の参考にします。 詳しくはこちら。
一部色掛けした結果・・・
一部テストで色掛けしたところがこちらです。 これをご依頼主にお見せしたところ・・・
エリ全体の色掛け開始
無事、テスト部分の色掛けにOKを頂けたので、本格的に襟全体を色掛けすることになりました。 実際の作業の様子がこちら。
色掛けの完成
こちらが色掛けが終わったところです。 すっかりまっくろなエリに戻りました。