ご覧の通り、このコートのエリホックは「うすい紫色」をしています。 長さは約1.5センチです。
通常、市販品でこのような中間色はありません。 あるのは、白、黒、シルバー、ゴールドといったところです。 では、どうしてこのホックが薄い紫色をしているのかというと、コートを作成したアパレルメーカーが「このコートの色に合うように、ホックを染めて」と副資材メーカーに発注するからです。 そうすると資材メーカーはいろんな染料を混ぜて目的の色を作り、既定のロット数分、作ってくれるのです。 通常、最低千個以上の単位です。
トーア復元研究所では、一個だけでも染めることが出来るので、あとは似た形のホックを探せれば、交換OKとなります。 ただし染めるには一つ条件があり、それは「染められる素材で出来ているホック」である必要があります。 染められるものとは、一部のプラスチック(カゼイン製など)や貝で出来たものです。
では続きは次回の記事で。