火事のスス・臭い除去作業を行っても、縮みや型崩れを全く起こさなかったウールのマフラー。 仕上げは大変簡単です。 こちらも作業の都合上、水に丸ごと浸しますが、型崩れや縮みの原因となる「フエルト化」を防ぐには、専門知識と充分な経験が必要です。 それらがあっても時には多少の縮みは発生しますから、今回のご依頼品はかなり幸運にも恵まれていました。
ただし、このマフラー。 もし火事の煤汚れが目立つくらいに付いていたら大問題です。 そうなると強い薬品を使わねばなりませんが、強い薬品を使うと中央のエンジ色の染料が溶け出して、回りに移ってしまうからです。