次に行う工程は「データ作成」です。 まず剥がれたモンクレールのダウンジャンパーのプリントの画像をスキャンし、コンピュータ上に映し出します。 下の写真がその様子です。そして外形をトレースして、そのデータをプリント作成担当へ送るのです。このトレース作業で一番重要なのは、「剥がれたプリントの外形をそのままトレースしない」と...
モンクレールのダウンジャンパー– tag –
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6 プリントが剥がれたダウンジャンパーを直す
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5 プリントが剥がれたダウンジャンパーを直す
まず、トーア復元研究所の縫製担当が、プリントが貼ってあったフードの生地を取り外します。 こちらが取り外して布一枚の状態になった生地です。なぜかと言うと、フードの形をしたままだと、新しいプリントを貼り付ける際に中の羽毛が邪魔になってプレス機の圧力が上手く伝わらず、すぐに剥がれてしまうからです。 このように生地一枚にな...
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3 プリントが剥がれたダウンジャンパーを直す
【剥がれたプリントを直す】ご依頼主は栃木県の個人の方今回は栃木県の個人のご依頼主からのご相談でした。 「モンクレールのダウンジャンパーのフードに付いていたプリントが剥がれてしまったんですが、直りますか?」というお電話があり、お聞きしたところ、これまで何度もトーア復元研究所で直してきたモンクレールのプリント直しと同じ...
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9 モンクレール
では新しいプリントをした生地をモンクレールのダウンジャンパー本体に縫い直したところがこちらです。では貼り付けた新品のプリントの細部を見てみましょう。いつもながらプリント文字が新品になっただけで、モンクレールのダウンジャンパー全体が新品になったように見えるから不思議です。早速、ご依頼主へご返送して今回の作業も終了とな...
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8 ダウンジャンパー
プリント貼り付けは地方にある担当部署で行い、出来上がったものは郵送で江戸川区のトーア復元研究所へ届きました。 この当時は地方に部署がありましたが、現在は東京のトーア復元研究所本部内にてある程度のプリント設備があるため、納期やコストはずっと短く・安くなっています。袋から出して、出来栄えを見てみましょう。黒い生地に...
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6 剥がれたプリント
まずはプリントが剥離した生地部分を、ジャンパー本体(身頃)からほどいて取り外します。なぜ、プリントされている部分の生地をほどくのでしょう? それは、こうしないと新しく作ったプリントを貼り付けるときに、エリの造作や中の羽毛が邪魔になって圧力がかけられず、貼り付けたプリントがすぐまた剥がれてしまうからです。 またこの襟...
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5 剥がれたプリント
では剥がれたプリントの状態を見てみましょう。 どうやら今回のモンクレールのプリントは塗料系のプリントで出来ているようです。 プリントをやり直すに一旦古いプリントを剥す必要がありますが、この種類のプリントは剥がす時、非常に苦労します。ほとんどの文字は剥がれていないのですが、この「C」の文字だけがひどくスレています。 そ...
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1 剥離したプリント直し
ではモンクレールのダウンジャンパーに貼り付けてあったプリントが剥がれた状態を確認してみましょう。真っ黒だったプリントが全体的にうすくなっています。 これはもしかするとクリーニング時になんらかの問題があって(例えば乾燥機不可なのに、乾燥機に入れてしまった、など)薄くなってしまった可能性があります。 寿命が原因の場合、...