トーア復元研究所へのご相談・お見積りは
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浴衣の色移りの染み抜きの工程をご覧に入れましょう。
ご依頼品の浴衣のご相談からご依頼品の送付まで
今回は都内の個人のご依頼主からのご相談でした。 最初はお電話で、「踊りの教室をやっている者ですが、自分で洗った浴衣が色移りしてしまって、しみ抜き出来ないでしょうか?」というお問い合わせでした。 実はこういったお問い合わせは夏の花火大会の時期には以前はとても多かったのですが、新型コロナの影響でこのところ浴衣を着る機会が極端に減ったことで、去年まではこの種のご相談は皆無でした。 が、さすがコロナが5類に変更になって社会が以前に戻り始めたことで久しぶりのご相談、となったようです。
そこで、いくつかご注意事項をお話ししたところご了承いただけたのでご送付くださることになりました。 しかし問題は「教室の授業に間に合わせるため、猶予は2日」ということでした。 浴衣の色移りのしみ抜きに2日というは、決して長くはありませんが、トーア復元研究所では最短、当日でも実現してきた実績があります。 まずはご依頼品を見てみることにしました。 そうしてやってきたのが、こちらです。
開けてみましょう。
中には丁寧なお手紙も入っていました。
では、問題の色移り部分の様子をよく見てみましょう。
ご依頼品の浴衣の色移り。現状を確認します。
まずは開けてみて、浴衣の色移りの状態をよく見てみます。 今回はかなり重症のようです。
浴衣の色移りの染み抜き工程開始。まずは薬品を調合します。
薬品の調合が色移りの染み抜きにおいて最も重要となります。 その理由は「白地部分の色移りは取るけれど、柄部分の色は取らない」という目的のためには、薬品の濃度と温度が高すぎると柄まで取れてしまい、低すぎると色移りが取れないので、その「丁度いい濃度と温度」で作業せねばならないからです。