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毛皮のファーが変色してしまった?!それは色掛けで直せます
衣類に付属している毛皮は、元の色ではなく染料で染めているものも多くあります。 それらの一部は蛍光灯や日光の影響で色が変わってしまうという現象を起こします。 今回はそういう衣類の毛皮ファーの変色を直す工程をご紹介しています。
ご依頼品のご相談、送付、そして現状確認
こういったご相談は最初は電話かメールでトーア復元研究所に寄せられます。 分かる範囲で修復の可否をご説明し、ご依頼くださる場合は宅急便でご送付いただきます(ご来店もOK)。
到着したご依頼品を確認し、修復可能なら、その費用、納期などについてご連絡し、ご依頼主が正式にご発注になって、初めて作業開始となります。 言い換えれば、ご依頼主が正式にご発注になるまでは、ご返送の送料以外、一切の費用はかからない、ということです。
毛皮の変色直しの工程に入ります。
ではまず毛皮ファーを特殊な薬品に浸けて、その後色掛けする際に染料が乗りやすくします。
頃合いを見て引き揚げ、一晩干します。
変色部分を色掛けによって色修正する
薬剤を乾かした後、いよいよ染料を塗ることで毛皮の色を戻します。
色掛け工程の完了
色掛け作業は非常に時間がかかり根気が要ります。 そしてようやく出来上がったら取り外していた毛皮をフード部分に縫い付けて完了となります。
毛皮を縫い付けて、作業完了
縫い付けも完了して出来上がりとなります。 出来上がりをご依頼主にご覧いただき、OKが出ればお支払い方法のご説明、ご返送、という流れになります。
毛皮ファーの変色原因について
ここまでで変色した毛皮ファーの色修正作業は終わりですが、最後に変色した原因について考察しましょう。