まず最初の工程として、剥がれたプリントが貼られている部分の生地だけ、モンクレールのダウンジャンパー本体から取り外します。
なぜ取り外すかと言うと、新しくプリントを作ったとしても、ダウンジャンパーの形のままプリントを圧着しようとすると、ダウンジャンパーの中の羽毛が邪魔になってプレス機の力が分散してしまい、結果、すぐ剥がれてしまうからです。
剥がれにくく耐久性のあるプリントに仕上げるには、十分な「圧力」「熱」「圧着時間」が必要となります。 その十分な圧力を実現するためには「生地一枚」の状態にせねばならないのです。 そしてもちろん、最初にこのダウンジャンパーを製造したモンクレールさんも、一番最初に生地にプリントを貼り付けてから縫製し、中に羽毛を詰め・・・といった作業手順を行っています。
では次回は次の「剥がれかけたプリントを全て剥がしてしまう」工程に移ります。