21　無くした袖ベルトを作る　コートのベルトの作成

ではまず身返しの生地で作った袖ベルトからご覧ください。

新しく作った袖ベルトは、あまりに新品感にあふれていて、元々あった袖ベルトはちょっとくたびれた感じですから、多少の違和感はあるかも知れませんが、これはちょっと着用して左右ともなじんで見えるまでお待ちいただくしかないようです。　一方、同じ生地である身返しから作ったのに、ちょっと問題のあるケースが「コート本体が日焼けしている」場合です。　コート本体に比べ、身返しの生地はほとんど日に当たりませんから、まったく日焼けしていませんが、コート本体が日焼けしていると、その身返しで作った袖ベルトだけ、「なんだ？　袖ベルトだけ新しいじゃん？？」みたいな状態になってしまうのです。　これは作った袖ベルトが日焼けが目立つぐらいになるまで着用を続ける（または天日の当たるところに干しておく）しかありません。　

さて、ここまでの話は参考にとどめておくとして、切り取った後の身返しはどんな状態になっているでしょう？　明日、その身返し部分をご覧に入れましょう。