さて、これまでご紹介してきました「火事に遭った衣類の煤・臭い除去工程 軽傷なケース」では弱い薬品を使うことで、ご依頼品へのダメージが極力少ない方法として作業でき、個々にご説明したような品質を維持出来たケースをご説明してきました。 それでもルイヴィトンのネクタイやウールのマフラーなどは、縮みや型崩れのリスクもあり、火事によるスス・臭い除去作業ではご依頼品一点、一点の状態と素材、染色、縫製などによって作業工程がその都度変わる様子がご覧いただけたかと存じます。 明日からの記事でも、また別のケースでの火事によるスス・臭い除去作業をご紹介して参りたいと思います。
火事に遭うなどということは、人生において最大級の不幸。 トーア復元研究所の技術が少しでもお役に立てたら幸いです。