カバーを開けてご依頼主へお見せするなり、ご依頼主はもとより見ていた全員が、「おぉ~~!」と感嘆の声を上げました。 ご依頼主は「すご~い!」と大変嬉しそうにしている隣でカンニング竹山さんも「真っ白になっています。洗ったわけではありませんが・・・」と盛り上げてくれました。2時間かけた私の苦労は想像以上の結果を生んで、私自身とても嬉しかったです。 カンニング竹山さんは早速ご依頼主にインタビューを始めました。
「どうですか? この出来上がりは?」
「すごいです! あんなに毛玉だらけだったのに、こんなにキレイになるなんて・・・」
と言ったご依頼主。 カンニング竹山さんはツッコミ所と思ったようで、すかさず、
「そうでしょー? 私も最初見たとき、『こんな、きったないカーディガン、捨てっちまえばいいのに』と思ったんですよ!」と畳みかけられて、ご依頼主は返す言葉も無く、絶句してしまって、その場のスタッフも大爆笑。 私も大笑いしましたが、同時に心の中で、「もし亡くなった相方の中島忠幸さんがこの場にいたら、『お前、さっき、それはとても大事なカーディガンですね』って言ってただろ!』とツッこんでいただろうな・・・」と思っていました。
さて、こうして無事、収録が終わったのが午前2時。 マンションの他の部屋の方は当然もう寝ている時間です。私は「じゃあ、失礼します」と帰ろうとしたカンニング竹山さんに小さい声で挨拶して、ダメもとで「あの・・・一緒に写真撮って頂けませんか?」と聞いてみたのです。 そしたら、「えぇ、いいですよ」と快諾して下さったカンニング竹山さん。 ADさんにシャッターを切ってもらいましたが、もう一つダメもとで、「あのぉ、サインいただけないでしょうか?」と用意してあった色紙とサインペンを取り出すと、竹山さんは「いいですよ」とこれまた快諾してくれましたが差し出したサインペンを見て「あ・・・これかぁ」とちょっと困ったようにしていたら、ADさんが「これ使ってください」と自分が持っていたマジックペンを貸してくれました。 サインするにもペンの向き不向きがあるようです。 私は事前に頼まれていた従業員の小林さんと、自分の娘の名前を入れた2つのサインをカンニング竹山さんに書いてもらえたのです! 初対面の時からとても礼儀正しく接してくださった竹山さん。 お疲れにもかかわらず、最後まで親切に接してくださいました。 私はすっかり竹山さんの大ファンになったのは言うまでもありません。