セーターの成形作業はアイロンにて行います。 まずはセーターをアイロン台にセットします。アイロンを当てながら、手で形を整えながら引っ張ります。 ご家庭のアイロンで同様にやったとしても、手を離すとまた伸ばしたセーターが元に戻ってしまいませんか? それはさもありなん。 元に戻らないようにするには、アイロンを掛けた後、特殊...
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7 洗って小さくなった
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6 縮んだセーター
こちらが縮んでしまったセーターです。写真では分からないですが、持った感じが固く、縮んだウール特有の状態になっています。 余談ですが、こういったセターの縮みは安いセーターだと起こりにくく、高価なセーターほど生じやすいです。 やはりウール素材の特性にもかなり依存するようです。続いて現在の状態を採寸しておきます。では次回...
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5 縮んだセーターを伸ばす 洗って小さくなったセーター
【縮んだセーターを伸ばす】ご依頼主は三重県のクリーニング屋さん今回は三重県のクリーニング屋さんからのご相談でした。「間違ってセーターを水で洗ってしまったら縮んでしまったんですが、直りますか?」というお電話の後、ご依頼品が到着しました。開けてみましょう。中には丁寧な採寸表も入っていました。 お手製の採寸表のようです。...
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3 背広を直す
アイロンによる仕上げ工程です。そしてグレーの背広の方も・・・すると、こんなに見違えるほどパリッとしました。これなら気持ちよくまたご着用できそうですね。 芯地を貼り直した甲斐があったというものです。 さっそくご依頼主にご連絡してご返送しました。芯地の接着はこのように、いずれは剥がれてきてしまうものですが、張り替えるこ...
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2 背広の芯地
そのスーツが得意な縫製担当が芯地を交換してくれました。 ではその出来上がりをご覧ください。芯地は新品になっているのですが、なんか、ちょっとシワシワですね。 これは、芯地を交換した後、アイロン掛けをしていないためです。 やはり最後はクリーニング技術の出番、ということです(笑)。 ではアイロンによる仕上げ工程を次回ご紹...
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2 バブリング
縫製担当と打ち合わせ中です。このご依頼主の芯地剥離を直してきたのも、この担当です(芯地の剥離直しの実際の工程はこの動画の9分40秒からのシーンをご覧ください)。 この担当は紳士服、婦人服、ジャンパー、ニット、毛皮などほぼ全ての衣類に精通していますが、出身は注文紳士服のテーラーなので、背広の芯地交換などは得意中の得意...
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1 背広
こちらは、もう一点入っていた背広です。やはり同様の状態になっています。 クリーニング屋さんがクリーニング時にトラブルがあって、背広が何着かこのように芯地剥離を起こしてしまった・・・というケースは聞いたことがありますが、個人のご依頼主で、ご自身で所有なさっている背広が複数このように剥離を起こしてしまうというのは、どう...
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31 シワになった背広
その芯地が剥離した背広の状態を見てみましょう。このように部分的に生地がプカプカ浮いたように見えます。 背広を傾けると、その様子がよくわかりますね。背広の芯地剥離の典型的な例ですね。 こうなる原因は表地の裏側に貼ってある「接着芯」のノリが寿命でくっつかなくなったことです。 直すには新品の接着芯に交換するしかありません...
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30 背広の芯地交換 シワになった背広を直す バブリング
【背広の芯地を直す】シワになった背広直しのご依頼今回は仙台の個人のご依頼主からのご相談でした。「お久しぶりです、仙台の〇〇です。本日ご連絡しましたご依頼は、毎度お願いしている背広の芯地の剥がれ?です。?マークにしましたのは、恐らくそうなのかな?と言う事で?マークにしました。背広2着のフロント部分になります。1着はラ...
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29 色掛け
作業としては「色掛け」という方法で抜けてしまっている色と同色の染料を塗る方法で直します。 今回は「輪ジミ」のように脱色部分の周りに染みが出来ていましたので、これを除去した後、色掛けしたのがこちらです。細部を見てみましょう。どうです? まったく分からなくなりましたね。 これならご依頼主も安心してお客さまにお返しできる...