アイロンによる仕上げ工程です。
そしてグレーの背広の方も・・・
すると、こんなに見違えるほどパリッとしました。
これなら気持ちよくまたご着用できそうですね。 芯地を貼り直した甲斐があったというものです。 さっそくご依頼主にご連絡してご返送しました。
芯地の接着はこのように、いずれは剥がれてきてしまうものですが、張り替えることで再度蘇らせることができます。 ただ、費用も安いものではありませんから、昨今のスーツ量販店で購入した背広だと、芯地を張り替えてまで着用を続けるより、新しいのを買い直すという選択をされる方も多いと思われます。 その点、このような芯地の張り替えサービスというのは、一部の高級品で、なおかつ思い入れの強いもの・・・に限定されるのは仕方ないことですね。
なお、以前はお返しするのに佐川急便の「ハンガー便」というのを使っていたので、ハンガーに掛けた状態でご依頼主にお返しすることが出来たのですが、この頃からハンガー便が中止となってしまい、「ハンガーに掛けた状態で段ボールに入れていないと運ばない」という体制に変わってしまいました。 そこで段ボール内部にハンガー掛けを作成して、そこに背広を掛けて発送したところ、背広2着の重さに段ボールが耐えかねて、ご依頼主のところに届くまでにハンガーごと段ボールの底にくしゃくしゃになって落ちていたそうです。 せっかくキレイにアイロン掛けした身にとっては、大変なショックでしたが、ご依頼主も災難だったと思います。 現在は佐川急便で「小口ハンガーケース」というものが数百円で販売されていますので、ご希望のご依頼主にはこちらを利用いただけるようになって本当に良かったです。
ではまた次回。 別のご依頼品をご紹介いたします。