翌日、乾いたところです。最後にアイロン掛けをしながら、最終チェックしていいきます。特に問題もありませんでしたので、これでようやく完成です。カフスをほどいて芯地まで染み抜きしただけのことがあって、完璧に真っ白になりました。 これならご依頼主も安心してお客様にお返しできるでしょう。 トーア復元研究所に依頼されるものはほ...
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26 ワイシャツ
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25 しみ抜き
ではいよいよ最後の工程です。 それは「よくワイシャツをすすいで干す」工程です。 ここまでかなり薬品を使ってしみ抜きをしてきましたから、どうしてもワイシャツ中に多量の薬品が残存しています。 これをしっかりすすぎ出すのです。ちなみにすすぎが不十分で薬品が残量していると、乾いたときに黄変や輪ジミの原因になるので、「たかが...
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24 カフスのしみ抜き
では、ほどいてカフスの生地が一枚になった状態でしみ抜き再開です。今度はこれまでの薬品のほか、漂白も行います。こうしてようやく完全に染みを取ることが出来ました。 クリーニング屋さんの中でも普段、「いくら頑張っても、このカフスのシミが完全に落ちないなぁ・・・」と思っていることがあると思いますが、実はここまでやれば取れ...
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23 残ったシミを染み抜きする
乾かしたところ、まだ薄く残っているシミがあります。どうやら、袖口の中に入っている「芯地」にもシミがついていて、それが取れないようです。 芯に付いたシミが取れない理由は、表地に邪魔されてシミがすすぎ出せないことにあります。そこで奥の手で、今度は袖口をほどいて「一枚の布の状態にしてから」しみ抜きをやり直すことにしました...
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22 ワイシャツ
ではしみ抜きを進めていきます。しみ抜き剤でサビのシミは薄くなりましたが、それでも取れない部分があります。 今度は脂分を取る薬品に変更します。 汗の成分のうち、人間の皮脂から出るものもシミになるからです。これを何度も繰り返します。ようやく見えなくなったので、乾かします。ではその結果は次回の記事で。
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21 しみ抜き
まずは、カフスの裏側に薬品を塗布して、シミが取れるか確認してみます。 使用する薬品は主に「サビ」を取るものです。 腕時計のバンドのシミの場合、その多くは「錆び」であることが多いからです。 「腕時計のバンドはステンレスだから錆びないのでは?」と思われる読者様もいらっしゃると思いますが、腕に直接はめることを思えば、汗に...
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20 ワイシャツのカフスのしみ抜き
【ワイシャツの染み抜き】ご依頼主はクリーニング屋さん今回は地元のクリーニング屋さんからのご依頼でした。 地元のクリーニング屋さん、とは言ってもクリーニング工場を5つも持っている「中堅会社」さんです。 その会社に「マネージャー」と言う肩書の女性が10名くらいいて、営業、スタッフ管理、そしてクレーム処理を担当されていて、...