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2着目の浴衣の色移りの染み抜き工程をご覧ください。
では残るもう一点に取り掛かりましょう、 とは言っても、おそらくご依頼主は2着とも一緒に洗って色移りしたと思われるので、症状も原因も全く同じでしょうから、作業工程としては昨日ご覧いただいた工程と全く同じです。
そして薬剤中でちょっと撹拌した後、取り出して、昨日のと併せ2点とも干します。
どうです? 昨日作業中に見たときはうっすらピンク色になっていた白地部分が、今見ると真っ白になっています。
染み抜きの過程で染料がいったんピンク色になりますが、その後、さらに漂白作用が進んでこのように干すころまでには真っ白になるのです。 でも濃紺の柄はそのまま残っています。 不思議ですね(笑)。 でもこれが「しみ抜きの温度と濃度」が分かっていれば出来る所作なのです。
では次回は乾いたところから、ご覧に入れましょう。