ではバックルを取り付けて完成したのが、こちらです。
最初から付いていたかのように、しっくりくる出来栄えの袖ベルトです。 今回のように身返しの生地を使った場合、身返しは日に当たっていないので、「作った方だけ、やたら新品みたい」に見えることがありますが、今回はそのようなこともなく、違和感なく出来上がりました。 もし身返しの生地の色よりコート本体の方がヤケなどで変わってしまっていたら、何年かして袖ベルトも日焼けしてくるまで違和感が残ることになります。
片方だけ無くなった袖ベルト・・・ 無くなった理由はさまざまでしょうが、無くなったことでコート自体が着用出来なくなります。 それを考えると、トーア復元研究所の袖ベルト作成は今後もご依頼主のお役に立てる大変貴重な作業だと思います。
ではまた次回。 別のご依頼品をご紹介いたします。