洗ったら衣類が白っぽくなった？！ 染めで直せます その５
では翌日乾いたところです。
細部を見てみましょう。
大変良く染まっています。写真だと色合いの加減でグレー色に見えますが、実物は濃いカーキ色になっています。 これでようやく２点ともご依頼主へご返送できます。
さて、今回の記事のように染めでかなり理想的に白化（＝はっか。 白っぽくなること）が直せるケースもありますが、ダメなケースももちろんあります。 一つは染め粉が化繊の素材だと染まらないこと。 つまりポリエステルやナイロンだと染まらないのです。 もちろん、化繊を染める方法もありますが、コストが高すぎて、１着２着を染めたのでは、まったく採算が合いません。 また、天然繊維でも、脱色の原因が塩素系漂白剤（＝ハイターなど）だと、染めても上手く染まりません。 こういった事情を知らないと、「色が抜けたのなら染めればOK」のように考えている方もいらっしゃるかも知れませんが、全くそうではないことが分かります。
ではまた次回。 別のご依頼品をご紹介いたします。
