こちらは綿のジャケット。 目立った火事のスス汚れは無かったので、弱い薬品で作業します。 弱い薬品を用いるメリットは比較的衣類にダメージを与えないことです。 そのため型崩れや変色などが起こりにくいので、安心して作業に取り掛かることが出来ます。 逆に言えば、強い薬品を用いなければならないご依頼品というものは、常に変色その他のリスクにさらされている、ということなのです。
万一変色したら、「染め」という作業である程度、元に戻せる可能性はありますが、これも素材によりけりで、ナイロンやポリエステルだとほとんど染まりません。 ナイロン、ポリエステルなどの化学繊維は汚れが取れやすいメリットもありますが、染めが効かないのがデメリットです(かなり費用を掛ければ染めることも出来ませんがあまり現実的ではありません)。