こちらの黒のブラウスも全部が黒のため、火事のスス汚れは目立ちませんし、化繊なのでススの臭いもほとんど分からなくなりました。 化繊の衣類は汗を吸わないなど快適さに乏しいですが、デザイン性にすぐれ、また染み抜きや臭い除去という側面では大変優秀な衣類です。
一方、化繊の衣類で注意せねばならないのは仕上げ時の温度です。 火事の煤汚れは必要によりかなり高温で処理しますが、そうするとシワがひどく付きます。 それを消すにはやはり高温プレスする必要がありますが、化繊という繊維は高温プレスで「アタリ」と言われる繊維表面が温度で平らになることで周囲の光を反射するようになって、部分的に光が反射して白っぽく見える状態になりやすいのです。