では調合した薬品の中に、ご依頼品の白地生地を浸け込みます。
すると、色移りがだんだんに取れていくのです。
こうして、赤いプリント文字は取れないのに、色移りだけがキレイに取れました。
とても不思議ですね(笑)。 なぜこういうことが可能か、というと色移りした染料を溶かす薬品では、プリントの樹脂を溶かすことは出来ないので、プリントの文字は消えない・・・からです。 逆にプリント文字を剥がそうと思ったら有機溶剤を使いますが、その場合は色移りの方は取れません。 そういった理屈が分かっていると、こういった染み抜きも自在に出来るのです。
では、続きは次回の記事で。