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色移りの染み抜き
ご依頼品の到着
今回は茨城県のクリーニング屋さんからのご相談でした。 「洗ったら七五三の飾りに色移りしてしまったんですが、取れますか?」というお電話の後、ご依頼品が到着しました。
開けてみましょう。
何ともかわいらしいウサギさんの人形飾りです。 そこにどこから移ったのか、赤色の染料が付いてしまっています。 しかも不思議なことに2つあるうち、左側だけです。 何か一緒に洗ったものから出た染料が片方のウサギにだけ付いてしまったのかも知れません。 それにしても同梱されたお手紙も大変丁寧な文章がつづられており、ご依頼主の会社の品の良さが伝わってきます。
では、このウサギさんの被布飾りに付いた色移りを取る工程をご紹介して参ります。
ウサギの頭をほどいて布一枚にする
まず最初に行うのが、ウサギの頭を縫製していた布をほどいて「生地一枚」にすることです。 その理由はこちら。
染み抜き開始
では染み抜き処理を行います。 今回は染料を分解する薬品を何度も繰り返し塗布しながらすすぐ、という方法です。詳しいやり方はこちら。
染み抜きの完成
こちらが出来上がったところです。 ウサギさんの人形が元通り真っ白になりました。