こちらのグレーのブラウスは素材が化繊だったため、スス汚れも比較的よく落ちて、臭いも強い薬品に耐えられる素材だったことが奏功してほとんど分からなくなりました。 化繊の衣類はしなやかで婦人服には魅力的ですが、汗を吸わないなど着心地にはデメリットがあります。 ですが、こと汚れ落ちという点では大変優秀と言えます。
衣類の匂い除去– category –
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重症なケース36
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重症なケース35
白黒柄のワンピースです。 こちらもスス汚れは目立ちませんので、臭い除去が上手くいったことでご着用に耐える仕上がりになりました。 素材が化繊だったことも作業の成果が出やすいご依頼品でした。 ここまでの結果をまとめると、ご依頼品が黒基調で化繊のものが多いほど良い結果になりやすいことが分かります。
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火事 重症なケース34
こちらのニットのワンピースもスス汚れが目立ちませんが、臭いが気になる状態でしたが、トーア復元研究所の臭い除去作業でほとんど分からなくなりました。 刺しゅう同様ニット製品もシミが取れにくいものなので、黒いワンピースだったことは幸運でした。
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火事 重症なケース33
こちらもスス汚れは目立たない生地なので、ススの臭い除去で着用できるようになりました。 葉っぱの刺しゅうが大変凝ったデザインのシャツです。 刺しゅうはシミが付くと大変取れにくくなるので、目立った位置にスス汚れが無かったのは幸いでした。
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火事 重症なケース32
黒い綿のシャツ。 こちらもスス汚れは目立ちませんが、臭いがひどかった一つです。 臭い除去によって、ほとんど分からなくなりました。 綿は比較的臭いが残りやすいので、今回強い処理を行いました。生地も染色もそれに耐えられた結果、満足の出来上がりになりました。
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かなり重症なケース31
こちらはポリエステルのプリーツスカート。 化繊の生地はシミが染み抜きで落ちやすく、スス汚れはほとんど分からなくなりました。 あとは丁寧にプリーツにアイロン仕上げして完成です。
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火事 重症なケース30
スウェード調のジャケットです。 こちらは黒いためスス汚れは目立たないので、臭いが除去されて全く問題なく仕上がりました。 これも素材が薬品に耐えられたのが奏功しています。 もしレーヨンなどで出来ていたら、こうはいかなかったでしょう。
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火事 重症なケース29
ヴィロード調のスカートです。 こちらはスス汚れもススの臭いもトーア復元研究所の作業でほとんど分からなくなりました。 なお、写真ではヴィロードにアイロンを当てているように見えますが、特殊な方法で仕上げているため、生地を損なわないようにしています。 普通のアイロンでは絶対こういった生地には直接アイロンを当ててはいけませ...
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火事 重症なケース28
綿のジャケットです。袖と身返し(エリをめくった面のこと)だけニットで出来ています。 臭いは問題ありませんでしたが、右肩後ろのニット部にかすかにスス汚れが残りました。 ご依頼主はそれでもご満足頂けましたが、結果にはちょっと残念です。 ニット地はスス汚れに限らず、一般的なシミも付くと取れにくい厄介な素材です。
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火事 重症なケース27
さて、ここまで非常に重症なケースのスス汚れ、臭い除去工程をご紹介してきました。今回のように大量のご依頼品の場合、何度かに分けて作業することはお話ししましたが、この1回目の作業の最終工程=仕上げについて明日から新たにご覧に入れましょう。 仕上げはアイロン成形だけで終わるものもあれば、色掛けやほどき、縫い直しなどの工程を...